明治維新とは何だったのか 世界史から考える

  • 祥伝社 (2018年4月29日発売)
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感想 : 41
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碩学のお二人の明治維新論 やはりただ者ではない 特に出口氏は圧巻
経済の視点で「数字」で歴史を分析すると見えてくる世界が違う 迫力も

1.統帥権の独立 これは山縣有朋の仕業 言語道断 治安維持法も
 強権的国家主義者のようで、結局は自分の権力拡大 ポスト確保
 軍国主義をもたらし、結局は国家の滅亡
 司馬遼太郎は坂の上の雲で終わらせてはダメ、昭和の大敗戦まで同じストーリー

2.開国のグランドデザイン 阿部正弘 大久保利通
 開国-富国-強兵 帝国主義の世界と戦う
 勝海舟も同じ認識 西郷を説得し、江戸を守った 焼け野原になったら日本は終わり
 国家の危機 人材登用を広く正しく行えば、歴史は変わる
 門閥制度→実力主義・実績主義
 cfフィンランド国家の危機 1991年破綻

3.1938年近衛声明の阿呆さ 戦争の相手を無視してどう始末するのか
 「始末」の大切さが判らなくなってしまう
 全く同感 現代のアベノミクスも同じ 始末の考えはない デフレ脱却が欲しいだけ
 現政権=現日本の幼児性は共通するものがある 歴史の怖さ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年11月10日
読了日 : 2018年5月8日
本棚登録日 : 2018年11月10日

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