現代詩を読むのは「わからない」を楽しむということ。「わからない」と「わかる」とのあいだを往復しながら、未来に向かってひらかれた言葉を丁寧に獲得していきたい。
わたしが好きな詩人の名前を挙げると女性ばかりになる。正直、男性の書く詩は苦手で、現代詩文庫だと五人のうち三人は最後まで読み通せない。レース編みのような繊細さが足りないとか、言葉が物理的な力で押してくるようで重くて疲弊する、というふうに感覚的にしかその理由を説明できなかった。
本書はそれに明確な答えを示してくれた。焦点が一ヶ所に定まっているかいないかの差。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本
- 感想投稿日 : 2021年2月3日
- 読了日 : 2021年2月1日
- 本棚登録日 : 2021年2月3日
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