クレヨン王国の十二か月 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2006年9月16日発売)
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本棚登録 : 201
感想 : 30
5

クレヨン王国シリーズは日本が誇る一大ファンタジーシリーズ。
(個人的には佐藤さとるのコロボックルと他の追随を許さない双璧だと思う)
小学生の頃から大好きで大好きで、大人になった今でも新刊を見かけるとつい買ってしまう私。
(最も好きなのはやっぱり「月のたまご」)



シリーズで最初に読んだのはやっぱりこれ。
王妃の悪い癖を直してもらいたくて家出したゴールデン国王を追ってシルバー王妃とユカちゃんがクレヨン王国を旅する話。
人形の町で出る料理に憧れてみたり、走り貝で海と空を交互に走る様子を思い浮かべてみたり。
青い鳥文庫収録時削られた部分も復活して、大人が読んでもワクワクする文字通り色鮮やかな夢と冒険のつまった物語。
約100枚の復活部分に「あ、ここ前はなかった!」とわかってしまう辺り、当時からものすごく読み込んでたんだなぁなんて。
シルバー王妃はシリーズ通してのレギュラーだけど、この十二か月の旅の彼女がやっぱり一番魅力的!
三木由記子さんの絵が画集を買ってしまうほど大好きだった私はイラストが違うのがちょっと寂しかったのだけれど、まえがきを読んでこの挿絵でなければならない理由があったのかと納得。



文庫になって大人でも手に取りやすくなった今、もう一度クレヨン王国で冒険の旅をするのもいいのでは?
1作だけと言わず、シリーズ全作文庫化希望!!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文芸書
感想投稿日 : 2016年5月18日
読了日 : 2006年9月26日
本棚登録日 : 2006年9月26日

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