それぞれ多様な価値観とそれに対する不安と矛盾を抱えて学生生活を送る少女達。
彼女達の他者との関わり、そしてすれ違いを描いた連作短編集。
期待して読み始めた割に拍子抜けな気分になったのは、キャラクターの造形がテンプレートの域を全く出ていなくて新鮮さがなかったから。
友人への嫉妬、他者を見下す青臭い価値観、ジェンダーレス願望、早熟な行動派美少女、評価ばかり気にする優等生。
枠からはみ出しているキャラを書いているようでいて、結局他でも見たようなキャラと使い尽くされた既視感のあるネタばかり。
あっという間に読み終わってしまって、今時の青春物の習作を読まされたような気分になった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文芸書
- 感想投稿日 : 2018年10月3日
- 読了日 : 2018年10月3日
- 本棚登録日 : 2018年10月3日
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