シュレディンガーの猫、シュレディンガー方程式。大学初頭の物理化学で必ずその名を聞くはずである。理論物理学者シュレディンガーは総合学問としての総合大学であるから、科学がここまで整備され、専門性が深化したことにより、その総合性が崩れることを危惧して、物理学から生物学を説いてみる本書を著したと前書きの段で“言い訳”をしている。しかしながら、物理的な方法論が生物学に応用されるというのは今日では珍しいことではなく、そしてまたこの時代に書かれたシュレディンガーの生細胞への分析も見事である。単に科学的な本というだけでなく、科学という方法論そのものの性質を吟味するとき、この本が役に立つことがあるのではなかろうか。(化学システム工学専攻)
配架場所:工5号館図書室
請求記号:F-11:S59-1:1o
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読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
化学システム工学専攻(H30)
- 感想投稿日 : 2018年10月17日
- 読了日 : 2018年10月17日
- 本棚登録日 : 2018年10月17日
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