ジーキル博士とハイド氏 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1967年3月2日発売)
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本棚登録 : 3497
感想 : 346

ページ数少なめな有名文学作品。たしか2年前の古本市で50円で売られていたので買った。
19世紀のイギリス人の暮らしぶりがうかがえた。

怪奇小説。ラストの、いかにしてこの二重の人格ができていったのかが語られるパートは圧巻。内なる悪に耐えられなくなっていく姿が痛ましい。

英国文学のunpleasantnessの解説にはなるほどと思った。身を取り繕って人生を愉しんでいるように見せ、内なる不愉快さを抑えつける。それを解放する役割としての探偵小説・怪奇譚・悪党譚・冒険譚・スリラー・スパイ物語。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説_名著・古典
感想投稿日 : 2020年11月12日
読了日 : 2020年11月12日
本棚登録日 : 2019年11月23日

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