彼女の恐喝

著者 :
  • 実業之日本社 (2018年7月13日発売)
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感想 : 16
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藤田さんの本は初めて読んだけど、文章はわかりやすいしおもしろかった。
ありがちな展開だと恐喝犯人が最後にわかるとか、国枝さんの秘密は最後にわかってびっくりっていうのがあるけど、これはどちらも最初からそこは明かされていてこれからどうなるんだろうというわくわく感があっておもしろかった。
どんでん返しってわけではないけど、意外な結末ではあったかな。
田口さんが怪しいと思ったんだけど、なんでもなかった。

圭子はずいぶんうまいことやったよね。
仕事も決まって、恐喝して手に入れたお金はそのまま自分のものになったし。
悪い女だけどいい子っていう設定がまた絶妙。
ラストの"薄い笑み"は一体…
やっぱり悪い女?

この話って文恵が一番不幸な状況になってない?
人殺しの妹だから結婚もできなくて、唯一の家族の兄は亡くなってしまうし。
恐喝した圭子にも騙されたようなもんだし。
あまり不幸を出す感じのキャラクターじゃないけどなかなか不幸よね。

2019/11/16

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2019年11月16日
読了日 : 2019年11月16日
本棚登録日 : 2019年11月16日

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