カンブリア紀の怪物たち (講談社現代新書)

  • 講談社 (1997年3月20日発売)
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感想 : 27
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『考古学は遠距離恋愛!?』アノマロカリスからハルキゲニアまで。カンブリア紀の生物たちの発見と生態の推論。"生物"の書き方はいまいち。図は全部で100程度だが30の生物の姿形と動作を表現するには全然足りてないし、解説も訳のせいか原文のせいか日本語が不明な箇所が多々ある。また、化石の調査方法が具体的に解説されているわけでもなく、本題は進化論。なぜカンブリア紀に生態系は爆発的に広がったのか、進化の起源を如何にして明らかにするのか。答えに届きそうで届かない、遠距離恋愛みたいな距離感がもどかしくて苦しくて切ない。なんとか距離を縮めるためにも分類学と分子生物学に興味が沸いてくる一冊。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年3月8日
読了日 : 2012年3月8日
本棚登録日 : 2012年3月8日

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