深夜のパリの街を歩いていたらふらっと1920年代に辿り着き、なんとなくで行ったり来たりするSF信者も裸足で逃げ出す文芸タイムスリップもの。ヘミングウェイ、フィッツジェラルド、ピカソ、ダリ、ゴーギャンと当時の著名な美術家が多数登場するが、名前しかしらない自分にとってはそれらの人物である必然性が感じとれず。主題の「いつの時代でも昔の方がよく見える」も終盤唐突に主人公が直接口にしてしまい、時間遡行描写は雰囲気押しの文芸ノリのくせに、なんだか薄っぺらく見える。つーかそんなん2ちゃんのコピペで読んだわ。登場人物の誰にも好感が持てないのは言うまでもない。というわけで自分には見どころがわからなかった本作だが、何故か評価は高いらしい。芸術家に対する知識があれば、見方が変わるのだろうか…。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年5月7日
- 読了日 : 2013年5月7日
- 本棚登録日 : 2013年5月7日
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