表題作含む6編の短編集。初期の心理サスペンス、中期の恋愛を経て新たなステージに入ってきたのかなと感じました。どの作品も恋愛は絡んでくるものの、メインは夫婦間のちょっとした秘密だったり、男女間の友情、終わってしまった恋に恋愛未満の話もあり多彩な設定で楽しめた。官能や耽美は従来の作品よりも控え目な印象でしたが、しっくりとくる比喩表現に目に浮かぶような情景の描写が美しく、しっとりとした大人の雰囲気を存分に味わいました。
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- 感想投稿日 : 2016年8月19日
- 読了日 : 2016年8月19日
- 本棚登録日 : 2016年8月19日
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