耳嚢 上 (岩波文庫 黄 261-1)

  • 岩波書店 (1991年1月16日発売)
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江戸時代、檀家制度などで宗教の力が著しく後退したころにささやかれた、噂話集。どこから読んでも面白い。一応、「女中がヘアメイク中侵入した泥棒に会って叫んだついでに顎が外れた」話とか、狂歌の話も入っているが、非人に風の神の格好をさせて追い払う儀礼、呪詛の人形を拾ったために不幸になった人の話、なども収録。
 風呂屋の番台である渡辺喜三郎(狂歌の世界で有名)が、呪詛の名所だったらしい近所の稲荷神社へ行って、呪いの人形へツッコミの歌を張り続けたところ、調伏の儀礼がやんだという興味深い話がある。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ:  ┗俗信・伝承(日本)
感想投稿日 : 2014年9月18日
本棚登録日 : 2013年8月26日

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