怪盗クイーンの優雅な休暇 (講談社青い鳥文庫)

  • 講談社 (2003年4月18日発売)
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たまには休暇がほしいと、わがままを言うクイーンに、サッチモ社社長サッチモ・ウイルソンから、豪華客船ロイヤルサッチモ号による、12日間カリブ海クルージング、に招待したいという申し出があった。サッチモは10年前の因縁から、クイーンに恨みを抱いている。今回の招待も、その恨みを晴らすチャンスをねらってのこと。それは百も承知で、クイーンは招待を受けることにした。伯爵夫人になりすまして・・・。

クイーンシリーズの中でも特にお気に入りの巻です。気づかぬうちに新刊が何冊も出ていたので、慌てて読み返し中。
ジョーカーが大活躍で素敵です。笑うことはできないけれど、それでも感情がないわけではなくて。自分の信念に従って誰かを守ることに決めたら守り抜くその精神がめちゃくちゃカッコいいです。イルマ姫との掛け合いも微笑ましくてこの二人がまた再会できる日がくればいいなと思い少し名残惜しさの残る終わり方でした。さくさく読める児童書なんだけど、暗喩的なグーコ王国とサッチモ社の関係は大人が読んでも考えさせられる面があるなあ。経済的な豊かさ=幸せではないんだよね・・・。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 国内小説
感想投稿日 : 2017年12月16日
読了日 : 2017年12月16日
本棚登録日 : 2017年12月16日

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