なかなか良かったです。
良い時代小説シリーズを見つけました。
鬼平ほど血なまぐさくもなく、
かわせみほど女々しくもなく。
最後には救いのある所も良いです。
文章も読みやすく、過度の装飾もなく、品が良くて好きです。
火傷を負って火消しが出来なくなった人が、新しく自分のアイデンティティと奥さんを得る話。
夫婦の危機を乗り越える若い夫婦の話。花火に打ち込む話。
境遇の違う相手との恋を成就させてそれぞれ幸せになる(と思う)2つのカップルの話。大店の娘さんと植木職人。花売りと大店の跡取り息子。
笑兵衛さんが、若い女性にふらふらっと来そうになる話。
身寄りのない寂しい境遇の年配の女性2人が、友達になる話。
意地を通す年老いた女擦りの話。
人に騙されて落ちぶれた過去から、常に「甘い言葉、上手い話を信じるな」と言い続けた父親が、娘が好いた旦那から捨てられる時に、娘が可哀想だと泣いて縋る話。でも最後には、酷い奴だった旦那から手切れ金を貰い、さっぱりと前向きにやり直す所がとても良かった。
貧しい境遇から気立てと頭の良さで富と幸せを掴んだ若い女性が、いつの間にか夫の気持ちを大事にしていなかったと気付き、幸せの中に戻って行く話。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年10月7日
- 読了日 : 2016年10月7日
- 本棚登録日 : 2016年10月7日
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