フォローさせていただいている本読みの方のツイートから興味を持ち、地元の図書室でお借りして読了。
貸出カウンターの係の方に「変わったタイトルですね。光には速さがあるけどね……」って声を掛けられて初めて「ああマジだ!」とびっくり。ダメですね、もっとちゃんと考えて生きないと。
で、このタイトルのような疑問を抱いているのは、主人公にして自閉症患者のルウ・アレンデイル。本作の大半は彼の視点で語られます。
私の中の自閉症スペクトラムに関する知識は微々たるものなのですが、以前スクールカウンセリングをかじった時に知った、いわゆる「自閉症の症状」。これがルウの心象描写の随所に見られて、非常に興味深かったです。頭の中でこう考えているからこういう行動になるんだ、というのが、読んでいる側にスッと入ってきました。
確かに、私とあなたは違う。
違うことで、辛いこともある。
しかし、だからといってそれが不幸だとは限らない。
……っていうアイデンティティの問題は、主人公のみならず全ての人に関係する永遠のテーマだよねえ。なーんて切なさを感じながら読みました。
読了済みの人とオチについて語りたくて仕方ありません。
身の回りにそういう人がいなくて非常に残念。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説(海外・翻訳)
- 感想投稿日 : 2015年2月10日
- 読了日 : 2015年2月8日
- 本棚登録日 : 2015年2月10日
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