はじめての文学 村上龍

著者 :
  • 文藝春秋 (2006年12月6日発売)
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本棚登録 : 332
感想 : 44
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今夏最大の収穫は「はじめての文学」シリーズに出会えたことだ。
と、7月下旬の段階で既に宣言したいくらいにハマっております「はじめての文学」(文藝春秋)。
これまで、よしもとばなな→宮本輝→村上春樹と読み進めてきたのですが、このお三方に関しては私、本当に初心者だったので、こういう作風の人なんだ!こんな短編も書いていたんだ!と感激しっ放し。

で、今回の村上龍。
一応リアル本棚に龍コーナーがある程度にはファンなんです。
とは云え、全て読破しているわけでもないので、未読作品にワクワクしながら読ませていただきました。

「ハワイアン……」のファンタジーさ、「おまえ、いいな……」の甘酸っぱさ、「ワイルド……」の退廃的な男女のやりとり、良かったです。いつも思うんですけど、本当に同じおじさんが書いているんでしょうか(褒め言葉)。

それ以外は既読だったのですが、何度読んでも面白いし、読んだら読んだで関連作品まで読みたくなってしまいます。
というのは、「フィジー……」「ムース……」は『村上龍料理小説集』から、「空港にて」も同名の短編集に収められているのです。どちらも連作集なので、こういう雰囲気好き!と感じられた方には、そちらもおすすめさせてください。

【収録作品】
ハワイアン・ラプソディ
フィジーのヴァニラ
ムース・ショコラ
おまえ、いいな巨人戦も観れるんだろ?
ワイルド・エンジェル
空港にて
浦島太郎
鶴の恩返し
希望の国のエクソダス(冒頭のみ)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ├ 村上龍
感想投稿日 : 2016年7月31日
読了日 : 2016年7月28日
本棚登録日 : 2016年7月31日

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