今夏最大の収穫は「はじめての文学」シリーズに出会えたことだ。
と、7月下旬の段階で既に宣言したいくらいにハマっております「はじめての文学」(文藝春秋)。
これまで、よしもとばなな→宮本輝→村上春樹と読み進めてきたのですが、このお三方に関しては私、本当に初心者だったので、こういう作風の人なんだ!こんな短編も書いていたんだ!と感激しっ放し。
で、今回の村上龍。
一応リアル本棚に龍コーナーがある程度にはファンなんです。
とは云え、全て読破しているわけでもないので、未読作品にワクワクしながら読ませていただきました。
「ハワイアン……」のファンタジーさ、「おまえ、いいな……」の甘酸っぱさ、「ワイルド……」の退廃的な男女のやりとり、良かったです。いつも思うんですけど、本当に同じおじさんが書いているんでしょうか(褒め言葉)。
それ以外は既読だったのですが、何度読んでも面白いし、読んだら読んだで関連作品まで読みたくなってしまいます。
というのは、「フィジー……」「ムース……」は『村上龍料理小説集』から、「空港にて」も同名の短編集に収められているのです。どちらも連作集なので、こういう雰囲気好き!と感じられた方には、そちらもおすすめさせてください。
【収録作品】
ハワイアン・ラプソディ
フィジーのヴァニラ
ムース・ショコラ
おまえ、いいな巨人戦も観れるんだろ?
ワイルド・エンジェル
空港にて
浦島太郎
鶴の恩返し
希望の国のエクソダス(冒頭のみ)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
├ 村上龍
- 感想投稿日 : 2016年7月31日
- 読了日 : 2016年7月28日
- 本棚登録日 : 2016年7月31日
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