中学生向けのレーベルですが、「食育」なんて大上段に構えたものではなく、何と言うかもっともっとシンプルな、“豊かに”生きるための指南書という趣。
例えば普段何気なく口にしているお味噌ひとつ取っても、そこには長い歴史がある。時代や地域によって、色も味も香りも全然違う。別の土地からやってきた味噌が混ざり合って、新たな味が生み出されることもある。
それに、定番メニューだと思われているお味噌汁やカレーや餃子も、実は一軒一軒全然違う味だったりする。
なにを美味しいと感じるかは人それぞれだし、以前は大嫌いだった味にいきなり目覚める事だってある(勿論その逆もあろうけど)。
「いろいろな味がある」を知るということは、「いろいろな人がいる」を知ることと同義だし、ひいては「いろいろな文化がある」に繋がっていくんだな、と改めて思った次第です。
また、子どもたちが食事について(材料の生産や流通、栄養、調理方法などなど)の考えを深めるための取り組みとして、香川県綾南町立滝宮小学校の「弁当の日」にも触れられており、「弁当の日」ファンとして非常に嬉しかったです。
読書状況:読み終わった
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└ よりみちパン!セ
- 感想投稿日 : 2017年8月19日
- 読了日 : 2017年8月
- 本棚登録日 : 2017年8月18日
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