独ソ戦 絶滅戦争の惨禍 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店 (2019年7月19日発売)
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感想 : 52
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編集者の方からテーマをリクエストされて書く という事もあるのか
(漫画等の原稿持ち込みとかのイメージ強く)
巻末に『独ソ戦に関心があって…最初に手に取るべき本にしてほしいというのだ』とあったので読みやすいかと思う。
(地図や戦線図もあったり)

原因というのは一つではなく、タイミングが重なって生じたり、何か一つでも違えば起こらなかった、偶然の一致が引き起こす事柄もあるのだろうなぁ。。
外交に対してはイギリスがちょいちょい引っ掻き回す印象。。

果たして
トップが国民・国の為という純粋な思いで統治された時代や国は存在するのだろうか。。
山本五十六氏のように、納得がいかなくても上の判断には組織として従うべき、という人もいるだろうし。。

独ソ戦に関しては死者数が最近になってもっと多かった、と更新されたというが
『この世界の片隅に』で主人公の義父が軍事機密を燃やしているシーンがあったけれど
ああいった資料にはどんな情報が記載されていたのだろう?

死者行方不明者の人数が大きすぎて、ちょっと想像が追い付かない中
『戦争は女の顔をしていない』のスープを沢山作ったのにだれも帰ってこなかった
というエピソードを思い出した。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2022年1月
感想投稿日 : 2022年1月25日
読了日 : 2022年1月25日
本棚登録日 : 2022年1月25日

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