童話『メルヘン小人地獄』をなぞるように発生した連続殺人を名探偵が推理する第一部。第一部は第二部のための大きな伏線であり、名探偵が見せた解決は第二部の悲劇のためのお膳立てである。この結末は予想できない。誰も救われない、名探偵に薔薇を贈りたいと思うのも当然である。また、この作品の結末は、『虚構推理』にも通じるものがあった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2023年4月26日
- 読了日 : 2023年4月26日
- 本棚登録日 : 2022年9月29日
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