能面検事

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  • 光文社 (2018年7月19日発売)
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能面検事ー能面、何のために?

不破俊太郎は惣領美晴事務次官を罵倒するところから始まる

事務次官不適格だ!
被疑者並びにその関係者に証言を取るとき、相手は質問者の顔色を窺い洞察力、度量を推し量る

これしきで狼狽えるのは脆弱な姿を晒すのは不適格だ!
それほどいうだけあって
検事はどんな相手とも、いかなる状況でも少しの人間的感情を見せない!まったく。能面そのもの。

正しくても、相手は腹を立てる
それさえ意に介さない、見事なくらいだ。
さてストーカーの犯人と目される谷田貝の冤罪を免れさせる
これが不破検事と警察四十二署、府警本部との壮絶な戦いの始まりであった。
たった一人での戦い、しかし本人は淡々と仕事としてこなす、驚異すら覚える。

今回警察の処分①懲戒②免職③停職④減給⑤戒告
内規処分、訓告、本部長注意、厳重注意、所長注意
に詳しくなったり

不起訴
①罪とならず
②嫌疑不十分
③起訴猶予
④嫌疑なし
それに検事の役職にも
検事総長
次長検事
検事長
検事
副検事

検事と副検事との区別も
よーくわかった。おまけ付き。「ご存知の方は多数ですが」

これでもか、これでもかと
不破は相手が警察であろうか何であろうが
顔色一つ変えず
業務をこなす。
この辺は少し弛れたが、後半一気に
なる程と、面白くなる。そこまで目新しくはないけど。
能面検事になる前の過去もチラッと垣間見ることができる

ここまで法廷もの、刑事物と
中山七里他にも読み続けた結果
少しはいろんなことがわかってきた。
もちろん犯人も「ピンポンイントてはないが」
少しは〜わかる〜
左脳ばかりの人間も、大変ですね。
幸いこんな人が周りにはいませんが。
こんな本ばかり読んでると、
警察不信ばかり増します。

中山七里はまた新たな個性を生み出したが
今までの
他の登場人物ほど魅力を感じなかった!
ここまで中山七里を読み続けたら最後まで!という感じかな「残すところあと何冊か!まったく膨大な量を書いてくださいますね。」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年7月18日
読了日 : 2020年7月18日
本棚登録日 : 2019年12月22日

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