「現実味がない。今自分が考えていることも、見ている情景も、人差し指と中指で挟んでいるタバコも、全く現実味がない。私はほかのどこかにいて、どこかから自分の姿を見ているような気がした。何も信じられない。何も感じられない。私が生きていることを実感出来るのは、痛みを感じている時だけだ」という表現がとても刺さった。
アングラな世界には縁がないけれど、そこで懸命に生きる同世代のルイに、そしてその先にいる金原ひとみさんに、自分と同じようなものを感じたとともに、こんな小説が書いてみたいなぁ、と思った。
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- 感想投稿日 : 2021年7月29日
- 読了日 : 2021年7月29日
- 本棚登録日 : 2021年6月30日
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