主権者のいない国

著者 :
  • 講談社 (2021年3月29日発売)
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感想 : 29
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なぜ日本の政治はこんなにもダメなんだろう、コロナ対応も他の先進国に比べて遅れてるし、安倍氏も菅氏も、語ることに何の真摯さも感じられない。野党は批判のための批判しかしてないように見えるし。
子供の頃ってもっと日本は先に進んでなかったっけ?今となっては明るい希望は何も見えない。政治家なんて誰がなっても同じとしか思えないし、古狸たちが未来のことなどおかまいなしに、利権にまみれてるだけ。何でこうなのか、そう思って本書を手に取りました。
永続敗戦論、菊と星条旗を読んでいないと、深くまで理解できていないかもしれないが、戦後の国体が今なお続いている、というのが今の状況の原因ということなのだろう。
憲法上戦争のできる軍隊を持っていないから、今なおアメリカに隷属するしかないのか、改憲したらどうなるだろう、二者択一ではない、違う道はないものか、、?

硬質な文章と、ウィットに富んだ政治批判が小気味良かった。

ただし、最大の批判の対象は、私自身を含めた、主権者たろうとしない国民に向けられている。

少し間を空けて、永続敗戦論、菊と星条旗も読んでみようと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年6月14日
読了日 : 2021年6月14日
本棚登録日 : 2021年5月12日

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