柳田国男さんの「日本の伝説」集ですね。
「日本の昔話」の姉妹篇ともいえる作品です。
全部で10話紹介されています。それに柳田さんからの児童にメッセージが添えられています。
昔話と伝説とは違う分野の作品との事でした。
昔話は『むかしむかしあるところにおじいさんがいました…』特定の場所や人物が無く、わりとどこの地域にも似たような話があります。
伝説は地域に根差して、場所も人物もある程特定出来て歴史的に伝承で語られています。
解説者によると「昔話と伝説とをごちゃにしてしまって「民話」といったりしているが、「民話」という語は、その用語自身は、学問上のことばではない。昔話と伝説とから材料をとって、別の形に物を創り出してしまったものだ。」
柳田さんの功績でそうした区別がなされてきた背景があることを明らかにされています。
ですから、「日本の昔話」はわかりやすく話しかける読みやすい文章でしたが、「日本の伝説」は細かい字で切々と語りかける文章で綴られています。
「昔話」「伝説」「民話」何れも興味ある文学なので色々読んでいきたいですね。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
昔話民話集
- 感想投稿日 : 2022年9月4日
- 読了日 : 2022年9月4日
- 本棚登録日 : 2022年9月4日
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