山のトムさん ほか一篇 (福音館文庫 物語)

著者 :
  • 福音館書店 (2011年5月15日発売)
3.87
  • (12)
  • (17)
  • (14)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 195
感想 : 23
4

家族とネコの心温まる児童小説ですね。
福音館書店版の「ピーター・ラビット」の訳者の、いしいももこ(石井桃子 1907~2008)さんが気になりましたので、図書館で探して見つけました。
1968年に出版されたものを、2011年に文庫に改訂版にされたものです。
初出しは1957年。
石井桃子さんの体験をもとにした物語です。
北国の山の中で開墾生活をはじめた家族が、ネズミの被害に困って、雄ネコをもらった。
ネコの名前は「トム」。
野性味あふれるトムの活躍と、家族一人一人の頑張りが伝わってきます。
戦後まもなくの、山の生活が語られています。
トムとの生活が愉快に、また厳しさもあり、家族との絆を、やさしい文章で綴られています。
トムへの詩もあり、トムの写真もあります。
トムへの愛情あふれる本ですね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 児童文学
感想投稿日 : 2023年4月29日
読了日 : 2023年4月29日
本棚登録日 : 2023年4月29日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする