著者は漱石の長女・筆子と、作家松岡譲の娘にして、
半藤一利の妻。う~ん、まぶしい!!
鏡子夫人の実家中根家のこと、漱石の親友中村是公のこと、
「子規の孫」のこと…
興味深いエピソードが満載。
末弟であり娘婿である松岡譲が、漱石山房の保存運動を志したとき、木曜会の面々は全く動かなかったとのエピソードは衝撃ですらある。
漱石山脈の面々も家族の目から見れば、こんなものだったのかと、
木曜会古参のメンバー寄りで、夏目家(鏡子夫人)に
厳しい見方をしていた自分を反省する。
歯に衣着せぬ文章は、大漱石譲り?
はたまた豪胆な明治女鏡子夫人のDNA?
個人的には半藤一利氏の私生活も垣間見られたようで
ちょっと嬉しい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2009年11月30日
- 読了日 : 2009年11月27日
- 本棚登録日 : 2009年11月27日
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