20年前に書かれたものだけど、残念なことに、今にも通用する。
「課題に直面することを猶予されている」「例外的に幸福な、恐るべき時期」を、まさに課題から目をそらして過ごしてきたばっかりに、いざ課題に直面した時に浅慮が露呈する。一度日本人論ブームもあったけど、あれは時代がこう移行してくる中で必然的な出来事だったんだろうな。うまく消化されているとはとても思えないけど。
天皇論・権利論・司法論等々、日本と欧米の文化的相違を軸に論じていて説得力があった。表面上はタテ、実質的にはヨコ社会。
ただ、記述のなかにあるように、ここには臨床にあたって書かれていることはない。「ではどうすれば?」というのは自分で考えなければならない。やれやれ…誰か頑張って(という態度がいけないんですねわかります
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
社会
- 感想投稿日 : 2011年12月14日
- 読了日 : 2011年8月7日
- 本棚登録日 : 2011年12月14日
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