【小説7巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第二部「神殿の巫女見習い4」

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  • TOブックス (2016年6月10日発売)
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感想 : 62
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少しずつ新たな環境に慣れていこうとしていたマインですが、他領の帰属にも目を付けられ、危機に陥ることになります。
そして、想像していたよりも早く訪れることになる愛する家族との別れ。

マインが、身に降りかかる理不尽と闘いながら、そして家族を守るために「別れる」という決断をするところはここまでのシリーズ作品の中で一番の見せ場だと思います。

ちょうどマインと同じ年頃の子どもの親としては、マインの良心の気持ちもよくわかり、思わず目が熱くなってしまいました。
これまでとは異なり、「(少なくとも金銭面では)今まで以上に無理を言う」ことができ、なおかつ「平民として貴族様の顔色を窺わなくてもよい」立場になったマインが、この後どのようにして「本」を作っていくのか、そして周囲の人々をどのように支えてゆくのか、この後も展開が気になります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 個人
感想投稿日 : 2023年11月21日
読了日 : 2023年11月21日
本棚登録日 : 2023年11月21日

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