春のオルガン

著者 :
  • 徳間書店 (1995年2月1日発売)
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<table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:none;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198602506/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/412AZVARQXL._SL160_.jpg" alt="春のオルガン (Books For Children)" border="0"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4198602506/yorimichikan-22" target="_blank">春のオルガン (Books For Children)</a><br />(1995/02)<br />湯本 香樹実<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198602506/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank">商品詳細を見る</a></td></tr></table>
<blockquote><p><strong>きのう小学校を卒業した。今日から春休み。でもなんだか私の頭はもやもや。隣の家との争いが原因で、家のなかもぎくしゃく。ひょろひょろ頼りないやつだけど、私の仲間は弟のテツだけだ。私たちはいっしょに家の外を歩きはじめた。小さな沼。広い空の下の川原。ガラクタ置場でのら猫にえさをやる不思議なおばさん。そしてある日、私たちはもう家に帰らないで、捨てられた古いバスのなかで暮らそう、と決めた…。十二歳の気持ちと感覚をあざやかにていねいに描き出した、心に残る物語。</strong></p></blockquote>
いつまでも子どもでいたいのに、ぐんぐんと背が伸び大人に近づいていく。躰だけが自分を置き去りにして勝手に大人になっていってしまうようなアンバランスさ。そんな年ごろの少女を、身の回りで起きる象徴的な出来事とともに描いて妙である。
そういえばこのくらいの年のころ、わたしもよく頭が痛くなっていた、と思い出した。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: や行の作家
感想投稿日 : 2008年7月8日
読了日 : 2008年7月8日
本棚登録日 : 2008年7月8日

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