アンソロジー 嘘と約束

著者 :
  • 光文社 (2019年4月17日発売)
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本棚登録 : 255
感想 : 38

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破られない約束はない。ばれなければ嘘ではない──。これは、人生のスパイス。様々なアレンジで、お目に掛けます。実力派女性作家集団による書下ろしテーマ・アンソロジー。毒が含まれています。少しずつ、お読みください。
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「自転車坂」松村比呂美 「パスタ君」松尾由美 「ホテル・カイザリン」近藤史恵 「青は赤、金は緑」矢島存美 「効き目の遅い薬」福田和代 「いつかのみらい」大崎梢

どの物語もとてもよかった。誰もが持ち得るうしろめたさや、負の感情が、さりげなく練り込まれ、表面からはうかがい知れない深いところへ直に届くような心地がする。ひとつ物語を読み終えるたびに、悪だくみを共有した気分で「ふふっ」と笑みがこぼれたりもする一冊である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 共著・その他
感想投稿日 : 2020年2月11日
読了日 : 2020年2月11日
本棚登録日 : 2020年2月11日

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