レトリックと詭弁 ─禁断の議論術講座 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房 (2010年5月10日発売)
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本棚登録 : 744
感想 : 54
4

再再読、くらい。

何度読んでも面白いし、多分著者の本ってどれも内容は大同小異なんだろうけど、それでも面白い。
面白いのは、僕がその内容を体得できていないため、毎回「ああそうだったそうだった」と新鮮さを感じるからなのだろう。

そう。そういうもんだと僕は思うんだよね。

著者がよく言うように、レトリックの技法を開示することにより、レトリック(によるトリック)が使いづらくなる、なんてことはまあ考えなくていいと思う。
だって、読むことと体得することとには千里の径庭があるんだもの。
読んで例題を提示されて、「問題として解く」のはそれほど難しくない。でも実戦で使うってのは至難の業。
僕を含め、読者の99%が、なんら議論は強くなっていないはずだ。

てことで、まだまだ著者には新作を期待したい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年4月7日
読了日 : 2013年4月7日
本棚登録日 : 2013年4月7日

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