12巻一気読み。
最初は大輔も美晴も周りへの配慮や後先考えずに行動するのであまり共感できないんだけど、色んな事を乗り越えて行くうちに2人とも成長していく様子があるので見ていられる。
ドラマ化もした海上保安官の仕事の話だけれど、内容はとても生々しく、毎回生きるとは、死ぬとはどういう事なのかを突きつけられていく。(12巻分)
精一杯やったとしてドラマチックな展開だけれど、誰かが犠牲にはなっていて救われない気持ちになる。
けれど、そこが現実というか、「カッコいい話を書きたいわけではない」、どうしようもない中での熱さや情熱、生きることへの誠実さを書いて行く佐藤秀峰ならではだな、と思った。
また、今までメディアによる被害者の名前の公開に疑問を抱いていたけれど、最終巻を読んでカタカナではない、漢字にすることで個人の存在を、生きている証を、重みを持ってくるんだという事に気付いた。
ただただ、今もどこかで救助活動を行なっているだろう海上保安官に感謝とエールを送りたい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2019年8月26日
- 読了日 : 2019年8月26日
- 本棚登録日 : 2019年8月26日
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