項羽と劉邦(上) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1984年9月27日発売)
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本棚登録 : 4286
感想 : 269
5

中国に住むにあたり、歴史を知らねば、と買っておいた本。
8年経ってようやく読み始めた…(遅)

キングダムを読んでいるのもあり、その後の時代なので
今出て来ている人達や地名も出てきて面白い。
また、今は山東省に住んでいるので斉の国の地名に馴染みが出始めた頃なので、もしかしたら上海に住んでいる時に読むより興味深く読めたんじゃないかな、と思う。


内容としては、さすが司馬遼太郎という感じで、3巻構成で且つ登場人物も多い中、中心人物にスポットを当てつつも散漫とならない書き方がうまいなぁ、とおもう。

結局、武勇に優れカリスマ性のある項羽よりも、何もできないけれど周りの意見に聞く耳を持ち、可愛げのある劉邦が天下をとる。
以前見たドラマ・孫子兵法に出てくる闔閭もそうだけれど
本人はそんなに頭が良いわけじゃないんだけど
良案を採用できるというトップが
国を発展させることができるのかなあ、と。
きっと、項羽が天下を取ったとしても、やはり秦と同様、
項羽が死んだと同時に覇権争いが再び生まれる気がした。

項羽と劉邦はドラマも手元にあるので、
忘れないうちに見ないと。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2019年4月24日
読了日 : 2019年4月21日
本棚登録日 : 2019年4月24日

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