ネタバレです。
北九州の監禁事件を基にしたフィクション。
一番悪だったやつは誰かの回想の中でしか語られずじまい。その部分に関しては読後は後味悪いものが残った。クリーピーとか黒い家とかで出てきた奴。気持ち悪すぎる。
ああいう人はターゲットを絞る才能みたいなものがある。言い寄られた方には問題(隙間•弱み)があってそこをうまいこと突いて。
どうして…と思うけど本当じわじわ来る呪いと一緒で気力が失われていくことが一番効く。
描写がグロいもの最近立て続けに読んでいるけれど。目的が違うせいで処理の時のいちいちがぐえーっとなるので目を滑らせて読んだ。特にラストの、辰吾がみた解体場面など。
無機質すぎて(?)意味がわからなすぎて(?)狂気とすら言えない。黒く冷たく、静かな、でも確実な不安と意味不明さが本当すごかった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年6月26日
- 読了日 : 2017年6月26日
- 本棚登録日 : 2017年6月26日
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