イニシエーション・ラブ (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋 (2007年4月10日発売)
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感想 : 165
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『2回読みたくなる本』で必ずと言っていいほど名前が上がってる。
ずっと前から気にはなってたのを遂に読んだ!!

SideAとSideBに分かれてること(カセットテープだな)、昭和・・じゃないか?ギリ昭和?古い曲名が並んでいる・・少し昔の話?と思いつつ。
ちなみに私は国鉄民営化した1987年は10歳だった。平成元年が1989年らしいのでギリギリ昭和じゃないのか。どんどん合コンとかテレカとか出てきたけどそれは私にとってはオトナの世界の話であり、あまり時代的な実感はなかった。
奥付見たら書かれたのが2004年・・時代背景がケータイ以前だとわかると意図的なトリックなのかもしれないと思うようになった。

結論から言うと全く気づけなかったwwww
ラスト2行読んでも「え?こんな名前じゃなくなかった?」ていう程度www
SideBで人格が変わったとは思えなかった。彼女できて、就職して、人間的に成長して性格も変わったんだなーくらいにしか。。っていうか後半「前みたいに」暴力ふるってしまうとか車で送迎するとか(車持ってなかったよねSideAのスーさんは)、後で考えるとおかしいところは多かったんよな。。あと日本人の名前で多い苗字とかヒントはあちこちにあったんよな。

SideBのスーさん、随分簡単に二股かけちゃうんだなと思ったけど、実際、あの時代のトレンディドラマってそうだったじゃない?辛いことあると簡単に友達のカレシと寝ちゃったりとか、それで泥沼になったりとか?だからへぇーくらいにしか思ってなかった。

で、じゃぁマユの言動をAとBに当てはめて同時進行と考えてみると、何か・・生々しいんよね・・SideAの最初の時を見るに、Bのスーさんも1回目は同じ展開だった(挿入を延期した)、そのあたりマユのしたたかさというか醜さが際立ってしまってすごくいやらしい(生理的嫌悪のほうね)。。。。。
でも、昭和の時代の生々しさが垣間見える(昭和に失礼)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 読書感想文
感想投稿日 : 2023年1月11日
読了日 : 2022年11月27日
本棚登録日 : 2022年11月27日

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