聖路加病院訪問看護科: 11人のナースたち (新潮新書 215)

著者 :
  • 新潮社 (2007年5月20日発売)
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人がどうして在宅死を望むのか。
財団法人『日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団』2005年
の研究で、83.3%の人が在宅で最期を迎えたいといっている。
しかし、そのうちの80%はそれが無理ではないかという。

訪問看護はいう。『やはり自宅で過ごせれば、誰にも気兼ねなく、趣味や、好きなことを好きなだけできるし、家族ともいつでも会える。ホスピスはまだしも、在宅は病院のような規則もないですからね。生活スタイルも、もう寝たきりになったとしても、自宅だと生活リズムを変更しなくてもいいですからね。』

訪問看護は、病院とは違う、『退院はない、終わりは死だけ』とスタッフはいう。それだからこそ、病院よりも責任は大きい。だから、聖路加の訪問看護師は3年目以上しかとらない。
訪問看護の師長は保健師時代の呼吸器がついた難病患者を在宅に帰れるように支援した経験から訪問看護の世界に足を踏み入れている。黒字経営はむずかしい、しかし、淀川キリスト病院の訪問看護ステーションの高沢洋子さんとともにバイタリティあふれて頑張っている!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 看護
感想投稿日 : 2010年8月19日
読了日 : 2010年8月19日
本棚登録日 : 2010年8月19日

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