新装版 世に棲む日日 (2) (文春文庫) (文春文庫 し 1-106)

著者 :
  • 文藝春秋 (2003年3月10日発売)
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感想 : 209

松陰の最期のあたり。震える。

そして高杉晋作も相当な人だったのかと、それに触れられてとても面白い。
幕末の攘夷と開国と、それをめぐる攻防が本当に面白い。日本を守るために国を奮い立たせて国民を巻き込むには狂った過激な思想、攘夷論が必要。だけど本当は開国するのが正しいのは明白。その上で攘夷という論理を展開した高杉を初めて知った。
なぜ攘夷なんて無謀なことを信じたのか不思議だったが解決した。
一に狂気をもって思想を生む思想家、二にその思想で行動する革命家、三にその革命を調整して上手く適応する政治家的な人
吉田松陰、高杉晋作、伊藤博文
一、二の人は早死にする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年9月16日
読了日 : 2016年9月16日
本棚登録日 : 2016年9月16日

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