意味がなければスイングはない

著者 :
  • 文藝春秋 (2005年11月25日発売)
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感想 : 73

スガシカオのことが書いてある、と知って読んでみた。
読めばファンならニコニコ(*^^*)
あの村上春樹が、どのようにスガシカオが良いのかを解説している。
村上春樹によってスガシカオのファンである自分の感性が「保証」されたかのように錯覚する気持ち良さ!

ウディ・ガスリーの人生についての記述もあり。
私が初めてウディ・ガスリーの名前を知ったのは、専門学校の遺伝学の授業だった。ハンチントン舞踏病(現在はハンチントン病、と呼ぶ。)という、不随意運動、人格変化、認知障害などの症状を起こす遺伝性の神経変性疾患の患者であったと。
ハンチントン舞踏病というなんだか禍々しい病名とともに記憶に残った。
講師の先生は「僕らの世代にとっては有名なミュージシャンなんだけど・・・」と、もっと話を続けたそうだったけど、生徒たちの反応が薄いので、あまり詳しい話はしなかった。
それきりウディ・ガスリーを聞いてみることもせずそのままになっていたけど、このエッセイをきっかけにYoutubeで探してみた。
見つけてはみたものの、英語の歌詞がわからないし、残念だけど、今の私にとっては新しい世界が開くような出会いにはならなかった。
講師の先生や、同時代の人が聞いたウディー・ガスリーはどんなふうに輝いていたんだろう。知りたくてわからないのがもどかしい。

シューベルトやブルース・スプリングスティーンやビーチボーイズのことも書いてある。
スタン・ゲッツも初めて知った。早速聞いてみよう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年5月26日
読了日 : 2013年5月17日
本棚登録日 : 2013年5月17日

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