百頭女 (河出文庫 エ 1-1)

  • 河出書房新社 (1996年3月4日発売)
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感想 : 61
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古い本の木版画などを切り抜いたコラージュで綴られた絵物語。
一枚の作品ごとにキャプションが付されていて、
ページを繰っていると、
奇態なカリカチュアの連続による
奇っ怪なパラパラ漫画のごときものを読んでいる気分になる。
タイトルの「百頭女」とは、それ故に数多の顔を持つかと思えば、
同時にアイデンティティの希薄な、
誰でもない女性を指してもいるのだが、
イメージの根幹にあるのは妹への愛情らしい。
第2の章での「ゲームのつづき」「つづき」「つづき」……がツボ(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:  フランス語文学
感想投稿日 : 2012年6月6日
読了日 : 2012年6月6日
本棚登録日 : 2012年6月6日

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