古い本の木版画などを切り抜いたコラージュで綴られた絵物語。
一枚の作品ごとにキャプションが付されていて、
ページを繰っていると、
奇態なカリカチュアの連続による
奇っ怪なパラパラ漫画のごときものを読んでいる気分になる。
タイトルの「百頭女」とは、それ故に数多の顔を持つかと思えば、
同時にアイデンティティの希薄な、
誰でもない女性を指してもいるのだが、
イメージの根幹にあるのは妹への愛情らしい。
第2の章での「ゲームのつづき」「つづき」「つづき」……がツボ(笑)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
フランス語文学
- 感想投稿日 : 2012年6月6日
- 読了日 : 2012年6月6日
- 本棚登録日 : 2012年6月6日
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