サボる哲学 労働の未来から逃散せよ (NHK出版新書)

著者 :
  • NHK出版 (2021年7月12日発売)
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本棚登録 : 87
感想 : 13
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「いかにサボるか」が私の労働信念であるが、その見地から、タイトルに惹かれて手に取った。怠惰の勧めを期待していたが、読み進めていると、以前読んだことのある『アナキズム』の著者のものであった。『アナキズム』を読んだ時には、「とんでもない」「いかがわしい」内容に驚いたが、著者の作風にも慣れてきたのか、落ち着いて読み進めることができた。中身としては、日々著者が感じ、考えたことをつづったものにしか過ぎない。真摯に考えている様子は、「敵ながら」あっぱれという感じだ。世の中には、自分の思想を「正義面」して振りかざす「鬱陶しい」輩が満ち溢れているが、本著者の姿は「潔い」し、首尾一貫している。でも、こんな人ばかりであったら世の中どうなるのか。そんなことにかまわないのが、アナキズムなんだろうな。敬意をもって本書は星一つ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 哲学・思想
感想投稿日 : 2021年11月17日
読了日 : 2021年11月17日
本棚登録日 : 2021年7月15日

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