大航海時代にスペイン人が南北アメリカ大陸に進出し、インディアスを虐殺し文明を破壊し尽くしたことことを簡潔に記した報告。
この作品のなかには
①西洋社会による他文明社会に対する蔑視
②略奪することで財を形成を目指す、大航海時代の性格
③キリスト教がもつヒューマニズムが忘れられ、異教徒に対する激しい敵対意識
→歴史的には反スペイン勢力(プロテスタント勢力、オランダ)などで盛んに宣伝されたことが解説に記載されているが、「キリスト教徒が異教徒に対して虐殺・略奪を繰り返した」という点は意図的に抹消されたという。
いま、植民地主義に対しての激しい反発(コロンブスに対する否定的評価など)が観察されているが、本書を読むと反発する側の心情も分かる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
世界史
- 感想投稿日 : 2023年6月25日
- 読了日 : 2023年6月22日
- 本棚登録日 : 2023年6月22日
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