がん緩和ケア最前線 (岩波新書 新赤版 1067)

著者 :
  • 岩波書店 (2007年3月20日発売)
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癌完治が理想だが、完治できるのは半数にすぎない現状の中で、緩和ケアは現実的な解なんだろう。緩和ケア=医者の匙投げ、ではなく、他の治療法と平行して行われるものとの認知が広がるといい。

緩和ケアというと、もっと精神的なサポートをイメージしていたが、実際には化学療法や放射線療法も実施したり、とくに身体的苦痛を取り除くことに重点を置いている印象。

人と会話したり、マッサージを受けられたりすることによる精神的な満足感もあるのだろうが、ちゃんとした治療を受けているという実感、癌に負けたくない、という気持ちを満たしているのが大事なのかも。

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感想投稿日 : 2011年11月9日
本棚登録日 : 2011年11月9日

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