とりあえず、森まゆみの本を見かけたら、買っている。
これは2009年あたりまでの、東京東部(といっても、銀座日本橋辺りが一番東か?)の街の様子の記録。
東京育ちの筆者ならではの文章。
内澤洵子のイラスト、川原理子(筆者の娘)の地図も、ほのぼのしていていい感じ。
ただ、やはり土地勘がないと内容に入りにくい。
地図があっても、いちいちめくり戻して確認するのも億劫だ。
地図も、道と建物しか表示されないシンプルなもの。
高低差などが全くつかめず、土地がどのようにしてそのような街になったのかを想像するよすがに乏しい。
東京は、土地が自然の姿をしていない。
どこが台地で、どこが谷、どこが川や海を埋め立てたのか・・・東京東部の古い街こそ、そういう土地の来歴が比較的たどりやすいのに。
時代とともに変わってしまう上物だけでは、ちょっともったいない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年11月10日
- 読了日 : 2012年11月10日
- 本棚登録日 : 2012年11月10日
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