この本に基づくNHKだったかのドキュメンタリーを見て原作を読みたくなった。
河野裕子さんの歌が好きで、この歌人が生涯にわたり書き記した日記や歌を読んでみたい気持ちからだったが、ちょっと肩透かしを食らった印象。
永田氏が書いているから仕方ないんだろうけど、河野さんよりも永田氏の青春の痛みを描いた本という印象。
2度の大学院受験失敗、自殺未遂、初体験で妊娠させた挙句、無責任にも女の方から中絶を言い出させたことなど永田氏への見方はキツくならざるを得ない。
しかしそんな男に生涯愛を与え続けて、「このようにしか私は生きられなかった」と言い切る河野さんが清々しい。
だけどその言葉を借りて永田氏が「そのようにしか私たちは生きられなかった」と言うのはちょっとズルい気がするな〜。
もっと河野さんの歌を読みたい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2022年12月12日
- 読了日 : 2022年12月12日
- 本棚登録日 : 2022年12月12日
みんなの感想をみる