みとりねこ

著者 :
  • 講談社 (2021年8月11日発売)
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本棚登録 : 3072
感想 : 324
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ネコの7つの短編集。最初の2編は「旅猫リポート外伝」。本編を読んでいたので、以前のストーリーが蘇る。悲しい結末をどうしても思い出してしまう。「猫の島」も「アンマーとぼくら」の外伝となり、こちらも悲しい結末を思い出させる。
他の作品は本編が何かに関連しているか不明。
その中で「シュレーディンガーの猫」は、不器用で生活能力の無い漫画家が、妻の里帰り出産の不在時に子猫を拾って育てたことから、徐々に生活力を身に付けて行く内容。猫と子供を漫画に取り上げて好評を博した成長記録に拍手。他の短編が飼主やネコ自体が亡くなるパターンが多いので、明るい内容はホッとする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2023年6月1日
読了日 : 2023年6月1日
本棚登録日 : 2023年6月1日

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