宮部氏得意の怪物もの。最初は誰が主人公か分からず淡々と進む。絵馬が盗まれた事で怪物の封印が解かれたと思ったらどうも違うようだ。主人公らしき若侍の頭の固さに比べて、従者や旅の侍、怪物から逃れた小僧などの多くの登場人物が柔軟に対処してゆく。途中までは長かったのに怪物は呆気無い程簡単に退治される。それでも幾つか残った疑問や登場人物達のその後も見えず、中々スッキリした読後にはならなかった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代小説
- 感想投稿日 : 2021年6月12日
- 読了日 : 2021年6月12日
- 本棚登録日 : 2021年6月7日
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