宇佐美さんを3冊読んだ方から「読んで」と渡された本。皆さんの感想を見ると賛否両論ありますね。私も初めてこの作家を読んで、読むのが辛くなるような内容だった。初めての作品の「かか」も同様の内容とか。作者の実体験なのか、想像力なのか。
暴力的で理不尽な父、病気により言動がおかしくなった上にアル中の母、それが嫌で家を出た兄と弟。主人公のかんこも精神的におかしくなる。
父方の祖母が亡くなって、久方ぶりに四人が会うのだが、ギクシャクした雰囲気。母や父の子供返りのような言動が痛々しい。かんこも家族を繋ぎ止めようとしているが、益々おかしくなる。これが表題に繋がる。最後にちょっとだけ父親が可哀想になるのだが、祖母が悪いのか、父親が悪いのか・・
それにしても作者はまだ若いのに、圧倒的な筆力に感心する。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2022年10月1日
- 読了日 : 2022年10月1日
- 本棚登録日 : 2022年10月1日
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