阪急電車 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎 (2010年8月5日発売)
4.20
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本棚登録 : 52857
感想 : 5187
5

有川さんは9冊目なので、作者の中で一番読まれている事もあり、既に読んだと思ったら読んで無かった。
阪急の中でも今津線という短い路線。出張で神戸や塚口に良く行っていたが、今津線は乗った事が無いし、駅名も難しくて読めないのが多い。
短い路線の登りと下りで時期を分け、オムニバス形式で人物を繋がらせて全ての駅を書き分ける。
同じ会社の婚約者を同僚に取られて復讐する女性や男性からのDVに悩む女性に、乗り合わせた乗客からのアドバイスで復活する姿が嬉しくなる。
また、電車の中での出来事で付き合い始める二組のカップルの初々しさ、その数ヶ月後の進行度合いなど、ドキドキしてくる。
多勢の乗客の中で、幾つものドラマが生まれて、もっと続けて読みたくなる内容だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2023年8月16日
読了日 : 2023年8月16日
本棚登録日 : 2023年8月16日

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コメント 2件

yyさんのコメント
2023/08/16

浩太さん

こんにちは。
少し前に、アマプラでこの映画を観て感動しました。
「阪急電車 片道15分の奇跡」というタイトルの 2011年の映画です。
宮本信子さんと、まだ小さい芦田愛菜さんの主演でとてもいい映画でした。
このタイトルの本を見つけて嬉しくなったので
ついコメントしちゃいました☆彡

浩太さんのコメント
2023/08/17

yyさん
いつもありがとうございます。
映画もあったんですね。
宮本さんと芦田さんとなると、あのしっかりしたおばあさんと孫でしょうか。
あのおばあさんは手厳しい正論の方ですが、ちゃんと相手に響いていて、ああいう方がもっと必要だと思ってしまいます。
人間模様が色々あって、楽しい本でした。

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