阪急電車 (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344415133

作品紹介・あらすじ

隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった…。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる。恋の始まり、別れの兆し、途中下車-人数分のドラマを乗せた電車はどこまでもは続かない線路を走っていく。ほっこり胸キュンの傑作長篇小説。

感想・レビュー・書評

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  •  阪急電車には馴染みがあるので、ブックオフで見つけ、積んでおいた本だが、ブクログのブックリストのテーマ「キュンな本」で一番有川浩さんの本が多く上がっていたようなので、春も来たことだし、ひとつ「キュン」としてみたくて。
     阪急には良く乗っているが、私は全く乗ったことのない路線。改めて阪急の路線図を見ると、とても広い範囲。
     まず、土曜日の昼下がりという設定がいい。平凡で平和な日、図書館でいつも同じ本を争奪戦している、可愛い彼女と偶然?同じ車両の隣同士の席に乗り合わせた彼。会話の発端は窓から見えた川の中のアート。
     純白のドレスを着て結婚式の来賓の引き出物を持っているという、訳ありげな美女。その彼女に「討ち入りは成功したの?」と声をかける理性的な年配の女性。その彼女に年配の女性は「良かったら次の“小林“という駅で降りて休んで行きなさい。いい駅だから」と勧めた。何の変哲も無さそうなのに駅に来るツバメについて「今年もやってきました。皆さんで暖かく見守ってください」と駅員さんからのメッセージが添えられていたり、なんとなく暖かさの感じられる“小林“という町で、純白ドレスの彼女は歩いているだけで、心が再生し、婚約者を寝取られたことなんてどうでも良くなった。
     色々な人間模様がある。彼女に乱暴な口を利き、暴力的で威圧的な彼氏とズルズル付き合っていた彼女にも、その理性的な年配の女性は「くだらない男ね」と一言言ってくれたおかげで、別れる決心がついた。
     電車の中で、大声で話す派手な中年婦人のグループから抜けたい女性。
     小学生のグループからハミゴにされている女の子。
     馬鹿だが優しい社会人の男性と付き合っている女子高生。
     都会的な駅、寂れた駅、それぞれの駅にドラマがあり、駅だけでは分からない町のドラマがあり…。
     ここに書ききれないが、平凡な電車の中の平凡な人々の「キュン」や「闘い」があって、電車の中で偶然出会った人とのほんの10分、15分の会話がその後の人生の方向を大きく変えるというのが、どこにでもありそうで無いのがニクイところで。
     何が言いたいかというと、私も明日から平凡な平日で仕事なので、もう寝たいから締めるけれど、傷ついている若い女性にピシッと短いけれど暖かいひとことを言ってあげた、あの素敵な年配女性のように私もなりたいと思いました。
     とりあえず、阪急沿線には住んでいるので、今度日帰り阪急旅をして、宝塚中央図書館を見てきたいと思います。

    • hirokingさん
      Macomi55さん

      お久しぶりです。
      有川さんの「阪急電車」、良いですよね。以前お話しさせていただいたと思いますが、私は阪急電車の主要路...
      Macomi55さん

      お久しぶりです。
      有川さんの「阪急電車」、良いですよね。以前お話しさせていただいたと思いますが、私は阪急電車の主要路線を利用しながら成長してきました。高校時代は宝塚線。予備校時代は京都線。大学時代は神戸線。そして、現在は母が今津線沿線の町に住んでいます。もう20年以上になりますかね。
      今のところ年2回程度母のところに帰っています。今津線にある「宝塚」-「西宮北口」間のほとんどの駅の周りは歩き回ったことがあります(短い路線ですから)。その下知識があった上で有川さんの描写を読むとかなりマッチしているんですよ。記憶の中の風景が呼び覚まされます。おそらくこの本が書かれた頃と今の風景はそれほど変わっていないように思います。
      今でも母のところへ行くと、早朝に武庫川沿いの道に出て、河原を宝塚の方まで歩いて橋を渡り、(大通りを通らずに上手く住宅街を抜けながら)宝塚の方へ出て行くウォーキングルートがとても好きです。 ぜひ小旅行してみてください。
      2024/03/06
    • Macomi55さん
      コメントありがとうございます。
      ヒロキンさんは、海外を含めて色んなところで生活されていたようですね。羨ましいです。
      私は阪急は利用していると...
      コメントありがとうございます。
      ヒロキンさんは、海外を含めて色んなところで生活されていたようですね。羨ましいです。
      私は阪急は利用していると言ってもその多くは京都の街中の地下の部分です。
      あと長岡天神あたりとか、梅田に行く時とかですね。梅田に行くにはJRよりかなり安いし、帰りは座れるし良いですね。
      改めて見ると阪急電車ってそんなに沢山路線があったのですね。小説の中の沿線ももちろん乗ったことないのですが、見たことのある気がする光景が書かれていて親しみを覚えました。
      ちょっと足を伸ばせばまだまだ行きたい所がありすぎて、ますます私はこの地から離れ無さそうです^ ^
      2024/03/06
  • ハートフルなホッコリする物語。
    電車の中でたまたま乗り合わせた人々の物語。
    小さな出会いから、物語がつながっていくところはとても秀逸。

    恋が始まったり、討ち入りしたり(笑)、品のないオバタリアンをぎゃふんといわせたり(笑)、そして恋が成長したり..

    阪急電鉄の駅は全くなじみがないので駅や町の話はさっぱりですが、それぞれのエピソードはとても良かった。

    往復の電車のストーリの中で、全てのエピソードがつながって、ミステリでいえば伏線が回収されて、とてもスッキリ!

    ほっこり、暖かい気持ちになれる物語でした。

    お勧め。

    • naoccheeさん
      毎日この沿線に乗ってます。有川さんご本人がこのご近所に住まわれてるのもあって物語とそこの人たちとのイメージはぴったりなんですよ。先日もこの本...
      毎日この沿線に乗ってます。有川さんご本人がこのご近所に住まわれてるのもあって物語とそこの人たちとのイメージはぴったりなんですよ。先日もこの本を片手に朝早くからロケ地巡りしてる大学生カップルもいましたよ。
      ぜひ機会がありましたらお越しください!
      2024/02/09
    • masatoさん
      よっぴーさん
      コメントありがとうございます。
      そう、乗客たちのストーリが印象的で楽しめました。
      ほっこり楽しめる物語でした
      よっぴーさん
      コメントありがとうございます。
      そう、乗客たちのストーリが印象的で楽しめました。
      ほっこり楽しめる物語でした
      2024/02/11
    • masatoさん
      naoccheeさん
      コメントありがとうございます。
      この電車に乗っているのですねぇ。ロケ地巡りしている大学生カップルもいるとは人気が衰...
      naoccheeさん
      コメントありがとうございます。
      この電車に乗っているのですねぇ。ロケ地巡りしている大学生カップルもいるとは人気が衰えないんですね。デートスポットにもよさそうですね。
      2024/02/11
  • 阪急電鉄今津線を舞台に、往路で登場する人たちの出会い、恋模様、人間模様、そして復路ではその人物たちのその後の成長、生き方や心情の変化が描かれた連作短編。

    有川浩初読のレインツリーの国が読み心地良かったので、ずっと表題名が気になり積読していた本作を連読。

    本作も恋愛小説の類に入るのだろうか。
    そうであれば、おじさんの私はまだまだ恋愛小説でキュンキュンすることが判明した。
    フォロー・フォロワーの皆さま、こんな私をご許容願いたい。

    本作も心地の良い読了感を与えてくれた。

    それぞれの目的があって同じ電車に乗車している人たち。

    はじまりは他人同士、見ず知らずの人と人とが、ささやかなキッカケで出会い、影響され、ある者は恋に落ち、ある者は前向きな人生観を持ち…と、とてもホッコリする作品だった。

    私の実家の最寄路線が阪急電鉄京都本線だったことも、親近感を持って読み進められた大きな要因のひとつだったと言えよう。阪急茨木駅。最後に乗車したのは、かれこれ20年ほど前。駅もその周辺も、きっと大きく様変わりしていることだろう。

    本作を通じて、日常で乗る電車が少しだけ好きになった。

    そしてまた1人、好きな著者が増えた。

  • んんん~凄く面白かった
    同じ電車に乗る 乗客達
    それぞれが全く違う生き方なのに、皆少しだけ繋がっていて…各乗客のエピソードも、ホッコリしたり、スッキリしたり…
    でもコロナ渦では、この感じでは生活できないですね
    読んでて【コロナ渦になる前の日常を少し忘れてるな…どんなだったっけ…】と考えてしまった…

    でもコロナ渦以前の感覚も少し思い出させてくれた
    いい本でした

  • 電車に二人で乗っている時は、大抵緊張してそわそわしていた。視線はひたすら車内、乗客の中に知った顔がないかキョロキョロと視線をさまよわせていたものだった。その日、さてさて がXX駅から隣り合わせて座った女性は、さてさて からも女性の側からももちろんよく知った顔だった。○○線から△△線に乗り換えて一駅のYY駅に、今日夕食を食べる予定の場所がある。勤め人となって五年目の さてさて が久しぶりに赴くレストランだ。社内結婚だった さてさて は、妻と付き合っていることが同僚にばれることを極端に恐れ、ターミナル駅のデートを避け、各駅停車の停まる駅を選び、さらに同じ駅だと怪しまれると考えて、△△線の中で毎回会う駅を変えるということを繰り返していたのだった。三年後に結ばれた二人。でも、そんな二人の△△線を舞台にした物語を他の乗客は知る由もなかった。電車の中にいる人の数だけ物語はある。乗客たちがどんな物語を抱えているか ー それは乗客たちそれぞれしか知らない。

    『その日、征志が宝塚駅から隣り合わせて座った女性は、征志の側から一方的に見覚えのある人だった』。ほぼ二週間に一度のペースで通う宝塚中央図書館。新刊を先に手に取るのを争うライバルだと征志が一方的に意識していた女性が隣に座ります。窓の外に見えた『生』という字のオブジェを見たことをきっかけに偶然にも二人の間に会話が生まれ、実は彼女も征志を意識していたことを知ります。駅に着き『この次会ったとき、一緒に呑みましょうよ。缶じゃなくてジョッキで』と征志に語り電車を後にする女性。『ジョッキでいくなら 今日やろ!』と慌てて征志はあとを追いかけるのでした。一方、そんな二人の会話をぼんやりと聞いていた翔子は『ウェディングドレスもかくやという白いドレス』を着て扉の近くに立っていました。最初は二人のことをカップルだと思っていた翔子。電車を飛び出し、彼女を追う彼の姿を見て『いいもの見ちゃった。恋の始まるタイミングなんて』と小さく呟くのでした。そんな彼女は『討ち入り』の帰り。そして、…と、たまたまその電車に乗り合わせただけの同じ車内の乗客を、主人公視点に順番に切り替えてリレーのように繋いで物語は展開していきます。

    この作品は『阪急電車各線の中でも全国的知名度が低い』という今津線の8つの駅、所要15分を結ぶ車内を舞台に、たまたまその電車に乗り合わせたごく普通の人々のごく普通の日常の一場面を切り取って繋いでゆく作品です。何か大きなことが起こるわけではありません。ごく普通の人々が電車に乗り、シートに座って、駅に着き、そして降りていく。我々の誰しもが日常目にし、そして誰しもが取る光景と何ら変わりはありません。『ありとあらゆる身分、ありとあらゆる組み合わせの人々』がたまたま同じ時間、同じ空間を共にする偶然。思えば電車を利用するということは凄いことだと思います。『その一人一人がどんな思いを持っているか』。電車を利用している人はたまたま同じ時間、同じ空間を共にしているだけであって、それぞれの人生や思いをそれぞれが背負っていることなど意識していません。そして、電車を降りた後はまたそれぞれの人生の行くべき場所へと向かっていきます。そんな束の間の偶然の出会いの中で、はからずも他の乗客と思わぬ形でコミュニケーションを交わす時があります。一番多いのは席を譲る場面でしょうか。始発駅なら席取り合戦の場面でも何かしら人を意識する瞬間が生まれるかもしれません。そして、そんな中でほんのちょっとした会話が、ほんのちょっとした行為が、その相手の人生をも変えていくことがあります。でもそれぞれの人々は元々は知り合いでもなんでもないあかの他人です。この作品では、そんな他人と他人がたまたま同じ時間、同じ空間を共にしただけにも関わらず、不思議と知り合いにも見せてしまうところが絶妙です。そんな場面では、ある人が主人公として光を浴びていたのが、電車を降りて次の主人公にバトンが渡ると、電車を降りた人が途端に他人に思えてしまう不思議感。電車の乗客に絶対的な主人公など存在しないからこそ生まれるとても興味深い感覚です。この作品を読むことで、普段無意識に利用している電車というものがなんだかとても不思議な空間にも感じてきました。

    そして、作品は、終点の宝塚駅への結末に向かって全ての伏線が鮮やかなまでに回収されていきます。その一方で、電車から見る景色がそうであるように、回収された伏線はそれぞれの主人公の物語とともに後ろへと、もう違う世界へと遠ざかっていきます。『人数分の物語を乗せて、電車はどこまでもは続かない線路を走っていく』。物語は宝塚駅を出た各駅停車が西宮北口駅に到着し、折り返します。行きの電車にも様々なドラマがありました。そして宝塚駅へと折り返す電車の中には、結末へと向かうその先のドラマがありました。電車が進み、ひと駅、ひと駅と終点の宝塚駅が近づくに連れ、ゆっくり走って欲しい、まだ到着しないで欲しい、もっと車内に息づく物語を見ていたい、そう強く感じました。

    ほっこりとした幸せを感じた後に、しっとりとした余韻も感じさせてくれた作品。リズム感のある関西弁の響きとともに、作品全体から滲み出てくる沿線風景の味わいと、そこに暮らす人々の人としての魅力も存分に堪能させていただきました。
    いいなあ、この世界観。素敵な作品に出会えました。

  • 電車の中でたまたま隣り合った人たち。
    そのたまたまの出逢いから友だちになったり恋人になったり。
    隣から聞こえてくる会話から元気をもらったり、迷っている背中を押してもらえたり。
    目の前の名前も知らない、おそらく傷ついているであろう人に言葉をかけてあげたり。でも深入りせず「正しい行きずりの関係」で。

    「考えてみたらあたし、けっこう知らん人たちに救われてんねんなぁ」

    小学生からおばあちゃんまで色んな年代の女性たちが、たまたまの出逢いから影響を受け合って強くなっていく、とても素敵な作品でした。

    いやーしかし、関西弁のせいか、基本的にずーっと面白く読めて、読み終わるまでニヤニヤが止まりませんでした。ホント、最高に面白い本だった!

  • 有川さんは9冊目なので、作者の中で一番読まれている事もあり、既に読んだと思ったら読んで無かった。
    阪急の中でも今津線という短い路線。出張で神戸や塚口に良く行っていたが、今津線は乗った事が無いし、駅名も難しくて読めないのが多い。
    短い路線の登りと下りで時期を分け、オムニバス形式で人物を繋がらせて全ての駅を書き分ける。
    同じ会社の婚約者を同僚に取られて復讐する女性や男性からのDVに悩む女性に、乗り合わせた乗客からのアドバイスで復活する姿が嬉しくなる。
    また、電車の中での出来事で付き合い始める二組のカップルの初々しさ、その数ヶ月後の進行度合いなど、ドキドキしてくる。
    多勢の乗客の中で、幾つものドラマが生まれて、もっと続けて読みたくなる内容だった。

    • yyさん
      浩太さん

      こんにちは。
      少し前に、アマプラでこの映画を観て感動しました。
      「阪急電車 片道15分の奇跡」というタイトルの 2011...
      浩太さん

      こんにちは。
      少し前に、アマプラでこの映画を観て感動しました。
      「阪急電車 片道15分の奇跡」というタイトルの 2011年の映画です。
      宮本信子さんと、まだ小さい芦田愛菜さんの主演でとてもいい映画でした。
      このタイトルの本を見つけて嬉しくなったので
      ついコメントしちゃいました☆彡
      2023/08/16
    • 浩太さん
      yyさん
      いつもありがとうございます。
      映画もあったんですね。
      宮本さんと芦田さんとなると、あのしっかりしたおばあさんと孫でしょうか。
      あの...
      yyさん
      いつもありがとうございます。
      映画もあったんですね。
      宮本さんと芦田さんとなると、あのしっかりしたおばあさんと孫でしょうか。
      あのおばあさんは手厳しい正論の方ですが、ちゃんと相手に響いていて、ああいう方がもっと必要だと思ってしまいます。
      人間模様が色々あって、楽しい本でした。
      2023/08/17
  • 私の中で阪急電車といえば渋いマルーンカラーのボディ!
    そして『指詰め注意』のドアステッカー!(笑)
    若かりし時に初めて関西に行って『指詰め注意』を見た時は、衝撃だった
    現在はより広くわかりやすい表現にかわっているそうだが、今もまだ使用している交通機関もあるんだとか

    普段電車に乗る時、読める状況であるならば本を読んでいたい
    見覚えある人がホームにいて、誰だっけこの人、知っている顔。。。???ああーッ!朝一緒のに乗っている人だあ!っていう事が過去に何度かある
    帰りも同じ時間帯なんだ?と勝手に思って通り過ぎる

    登場人物はたまたま電車の中で一緒になった行きずりの関係だが、それぞれがちょっとずつ繋がっていてストーリーがある
    特に正義の味方?時江さんは、行きずりの関係の人達をバッサバッサ切りさばいていく
    優しく、時には厳しく

    実際、行きずりの関係の人に人生の助言をされたらどう思うだろうか?
    間違えなく一瞬怯む
    でも行きずりだから受け入れられる事って、あるかもしれない
    身近な人から言われると変なプライドや意地が邪魔をするが、行きずりの人から言われたら、今自分がいる状況はその他大勢の一人から忠告される様な事なのか、と捉えられるもしれない
    これが作中でいう「正しい行きずりの関係」か。。。

    面白い設定で、のどかな気分を味わえる作品だった

  • 阪急電車今津線が舞台の物語。
    お話ごとに登場人物たちがつながっているのが嬉しいポイントです。ほっこりした日常が描かれていて、面白くて引き込まれます。

  • 構成がとっても面白い作品です。

    阪急電車今津線
    宝塚駅から始まり西宮北駅、そして折り返し。
    各駅を経て物語が進んでいく。連作短編集かな。

    読みやすさが抜群です。

    各駅ぶんの人間模様。
    数々の小さな奇跡。
    それぞれの希望が繋がっていく。

    まさに、ほっこり胸キュンの物語!!!
    おすすめです!!!

    • ハッピーアワーをキメたK村さん
      TOMさん、こんばんは

      面白いお話ですよね〜⸜(*ˊᵕˋ*)⸝
      私は、時江さんのパワーに圧倒されました笑
      TOMさん、こんばんは

      面白いお話ですよね〜⸜(*ˊᵕˋ*)⸝
      私は、時江さんのパワーに圧倒されました笑
      2024/03/08
    • TOMさん
      ハッピーアワーをキメたK村さん
      コメントありがとうございます♪

      この物語は片道だけでも面白いけど、折り返しがあるので面白さを倍増させてくれ...
      ハッピーアワーをキメたK村さん
      コメントありがとうございます♪

      この物語は片道だけでも面白いけど、折り返しがあるので面白さを倍増させてくれます。
      私も時江さんにはスカッとさせられましたっ!!!
      2024/03/08
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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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