2010年6月に地球に帰還した「はやぶさ」の物語です。ニュースなどでも大々的に扱われたからご存知の方も多いと思います。現在マスコミおよび世間の注目は、持ち帰ったカプセルにサンプルがあるかどうかに集まっており、仮にサンプルが採取できていなければ、はやぶさ計画そのものがまったくの無駄だったというような雰囲気に充ち満ちています。実は日本の「はやぶさ」はサンプル採取以外にもたくさんの偉業を達成したことを、この本は分かりやすく説明しています。それ以外にも、小惑星イトカワのこと、7年間に起きたトラブルとそれを乗り越えたスタッフみなさんの努力のことなど、ドラマチックに分かりやすく書かれています。特に地球に帰還する場面は「はやぶさ」と言う機械が生きているかのような錯覚をし、思わずウルっとしてしまいます。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
科学など
- 感想投稿日 : 2010年9月18日
- 読了日 : 2010年8月15日
- 本棚登録日 : 2010年8月15日
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