京都の街にひっそりとたたずむ珈琲店「タレーラン」のバリスタ・切間美星の活躍を描いた連作短編ミステリの第2集。
美星の妹・美空が京都にやってくるのですが、姉に秘密の目的があるようで、夏の間はタレーランでバイトする様子。
人の死ではない日常の謎系のミステリなんですが……
やっぱり、「ビブリア古書堂の事件手帖」の二番煎じの間が拭いきれません。連作短編の中に1冊を通した謎を入れてみたり、装丁もそういう感じを狙っているように見えます。
1作目は珈琲のトリビアも交えていたりもしたのですが、2作目はそういう部分もあまり見えなくなってしまって、尚更楽しみどころがつかみにくくなっています。
物語、登場人物ともに少しずつ不満が残る仕上がりで、酸味が効き過ぎたブラックコーヒーを飲んだような読み心地でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2014年3月16日
- 読了日 : 2014年3月15日
- 本棚登録日 : 2013年9月29日
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