スイス人作家が描く、アメリカを舞台にしたお話。そういう微妙なバランスのズレがずっと付きまとっていた。
新人作者なので荒削りな部分は多い。中身もあまり整理されてなくて、ごちゃごちゃと散らかってる感じ。ミステリというカテゴリながら、ほとんどは作家の苦悩にスポットが当たっている。そこに殺人事件が乗っかっているだけなので、謎解きを期待して読むとムダに疲労する。
途中から『ツイン・ピークス』を連想してしまい、結局そこの枠から出てこなかった。面白くないわけではないが、引っ張ったわりにオチがショボいのでげんなりとしてしまう。映像としてイメージしやすいので、読んだそばから忘れそう。典型的なB級ミステリです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
海外ミステリ
- 感想投稿日 : 2014年10月13日
- 読了日 : 2014年8月17日
- 本棚登録日 : 2014年8月17日
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