ハリー・クバート事件 下

  • 東京創元社 (2014年7月30日発売)
3.96
  • (33)
  • (68)
  • (33)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 277
感想 : 52
3

スイス人作家が描く、アメリカを舞台にしたお話。そういう微妙なバランスのズレがずっと付きまとっていた。

新人作者なので荒削りな部分は多い。中身もあまり整理されてなくて、ごちゃごちゃと散らかってる感じ。ミステリというカテゴリながら、ほとんどは作家の苦悩にスポットが当たっている。そこに殺人事件が乗っかっているだけなので、謎解きを期待して読むとムダに疲労する。

途中から『ツイン・ピークス』を連想してしまい、結局そこの枠から出てこなかった。面白くないわけではないが、引っ張ったわりにオチがショボいのでげんなりとしてしまう。映像としてイメージしやすいので、読んだそばから忘れそう。典型的なB級ミステリです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外ミステリ
感想投稿日 : 2014年10月13日
読了日 : 2014年8月17日
本棚登録日 : 2014年8月17日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする